「自分に対する愛」

夏、箱根の合宿に行って、志望が高くて成績の高い、ライバル的な仲間に会った。自分含めて7人のグループで、いつも一緒にいた。長く付き合ったらいつしか離れていくんだろうな、と思うような人もいたけれど、5日間仲良く過ごすことができた。リーダーや仲間たちと別れる時にはなぜか涙があふれた。そのくらい、分かり合えた仲間だった。

そのとき、話を聞きに行ったリーダーのうち2人と、部屋付きのリーダーから最後に手紙をもらった。そのうち部屋付きのリーダーからの手紙には、思ってもみなかったことが書いてあった。自分では考えたことのないような自己分析だった。

「picardyの第一印象は『かわいい!』だったんだけど、さすが箱根メンツ。かわいいだけじゃないんだよね。」

「私が5日間picardyと過ごして思ったpicardyの好きなところは

①経験が豊かだから広い視点で物事を見れるところ

②お話がおもしろい!博識。

③笑顔はやっぱりかわいいのに、強い

個性的で、自分を持ってるなー、高2なのにすごく大人っぽいと思う。」

箱根に行くまで、そんなことは考えたこともなかった。よくいえば経験が豊かだということまでは考えが及んでいたけれど、自分が他と違って、うまくなじめないのは、自分の性格が異常だからと思っていた。…違った。自分だけ大人っぽいことが原因の一つだった。じゃあ、本当に大人になったらもっと人とうまくやれるのかな…不安は募るけれど。

 さらにリーダーはアドバイスをくれていた。これはたぶん全員に共通だったと思うけど、自分に投げかけるにぴったりの言葉だった。

 「受験や、この先いろいろと大変なことが多くなってくるかもしれない。その時、一番力になるのは『自分に対する愛』。自分のことはいつだって好きでいてね。トラブルに直面したとしても、picardyは自分が思う以上にステキだから。」

 箱根に行くまで、行く途中の道でも、自分のことははっきりと嫌いだった。でも、そこまで嫌いじゃなくてもいいんじゃないかな。自分に一番近い人に嫌われていたら参ってしまう。どうやったら自分が好きになれるか、これから考えていこうと思う。